§キャッシュ API
データのキャッシュは現代的なアプリケーションではよく使われるパフォーマンスの最適化手法です。Play は、アプリケーション全体で利用できるグローバルなキャッシュを提供しています。キャッシュの重要な点は、通常のキャッシュとして期待されている通りに振る舞うということです。つまり、たった今保存したデータが、いつの間にか消えているということがありえます。
キャッシュに保存されているデータは、いつでも消去される可能性があります。その時に備えて、データを再生成する方法は常に用意しておく必要があります。この哲学は Play の基盤の一つであり、セッションがその有効期間の間ずっと値を保持するという Java EE の哲学とは異なります。
キャッシュ API のデフォルト実装には EHCache を利用しており、これはデフォルトで有効になっています。別の実装をプラグインとして提供することもできます。
§キャッシュ API へのアクセス
キャッシュ API は play.cache.Cache
オブジェクトにより提供されています。このオブジェクトを利用するには、キャッシュプラグインの登録が必要です。
注意: この API は様々な実装をプラグインできるよう、意図的に最小限に抑えられています。より特殊な API が必要な場合、別のキャッシュプラグインにより提供される API を使用してください。
このシンプルな API を使ってキャッシュにデータ格納することができます:
Cache.set("item.key", frontPageNews);
オプションとして、キャッシュの有効期間を (秒単位で) 指定することができます。
// Cache for 15 minutes
Cache.set("item.key", frontPageNews, 60 * 15);
このデータを取得するためには次のようにします。
News news = (News) Cache.get("item.key");
キャッシュから要素を削除するときは remove
メソッドを使います:
Cache.remove("item.key");
§HTTP レスポンスのキャッシュ
標準的な Action
の合成を使って、レスポンスをキャッシュするアクションを簡単に作成することができます。
注意: Play の HTTP
Result
インスタンスは、安全にキャッシュし、あとから再利用することができます。
Play は標準的に利用できるデフォルトの組み込みヘルパを提供しています。
@Cached(key = "homePage")
public static Result index() {
return ok("Hello world");
}
次ページ: Web サービスの呼び出し
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