e メール送信
E メール機能は、背後で Apache Commons Email ライブラリを使用します。 play.libs.Mail ユーティリティクラスを使って、とても簡単に e メールを送信することができます。
シンプルな e メール:
SimpleEmail email = new SimpleEmail();
email.setFrom("[email protected]");
email.addTo("[email protected]");
email.setSubject("subject");
email.setMsg("Message");
Mail.send(email);
HTML e メール:
HtmlEmail email = new HtmlEmail();
email.addTo("[email protected]");
email.setFrom([email protected]", "Nicolas");
email.setSubject("Test email with inline image");
// embed the image and get the content id
URL url = new URL("http://www.zenexity.fr/wp-content/themes/zenexity/images/logo.png");
String cid = email.embed(url, "Zenexity logo");
// set the html message
email.setHtmlMsg("<html>Zenexity logo - <img src=\"cid:"+cid+"\"></html>");
// set the alternative message
email.setTextMsg("Your email client does not support HTML messages, too bad :(");
詳細は Commons Email ドキュメント を参照してください。
メールと MVC の統合
標準的なテンプレート機構と構文を使うことで、複雑で動的なメールを送信することもできます。
はじめに、アプリケーション内に メーラ通知者 を定義してください。メーラ通知者は play.mvc.Mailer のサブクラスであり、 notifiers パッケージに含まれていなければなりません。
MVC コントローラにおけるアクションのやり方と同じように、public かつ static なメソッドは、いずれもメールを送信します。以下に例を示します:
package notifiers;
import play.*;
import play.mvc.*;
import java.util.*;
public class Mails extends Mailer {
public static void welcome(User user) {
setSubject("Welcome %s", user.name);
addRecipient(user.email);
setFrom("Me <[email protected]>");
EmailAttachment attachment = new EmailAttachment();
attachment.setDescription("A pdf document");
attachment.setPath(Play.getFile("rules.pdf").getPath());
addAttachment(attachment);
send(user);
}
public static void lostPassword(User user) {
String newpassword = user.password;
setFrom("Robot <[email protected]>");
setSubject("Your password has been reset");
addRecipient(user.email);
send(user, newpassword);
}
}
text/html e メール
send の呼び出しは、メールのメッセージ本文として app/views/Mails/welcome.html テンプレートをレンダリングします。
<html><body><p>Welcome <b>${user.name}</b>, </p>
...
</html>
lostPassword メソッド用のテンプレートは以下のようになるかもしれません:
app/views/Mails/lostPassword.html
<html><body><head>...</head><body><img src="mycompany.com/images"/><p>Hello ${user.name},<br/>
Your new password is <b>${newpassword}</b>.
</p>
</body>
</html>
text/plain e メール
HTML テンプレートが定義されていない場合、テキストテンプレートを使った text/plain メールが送信されます。
send の呼び出しは、メールのメッセージ本文として app/views/Mails/welcome.txt テンプレートをレンダリングします。
Welcome ${user.name},
...
lostPassword メソッド用のテンプレートは以下のようになるかもしれません:
app/views/Mails/lostPassword.txt
Hello ${user.name},
Your new password is ${newpassword}.
text/plain 代替品を使った text/html e メール
HTML テンプレートが定義されていて、テキストテンプレートも存在する場合、テキストテンプレートは代替メッセージとして使用されます。先ほどの例において、 app/views/Mails/lostPassword.html と app/views/Mails/lostPassword.txt の両方が定義されている場合、e メールは lostPassword.txt に定義された代替部分を持つ、lostPassword.html で定義された text/html として送信されます。このため、友達にすてきな HTML メールを送ることもできますし、いまだに mutt を使っているギークな友達を喜ばせることもできます ;)
SMTP の設定
E メール機能はアプリケーションの conf/application.conf ファイルにて設定されます。まず初めに、使用する smtp サーバを定義する必要があります:
mail.smtp.host=smtp.taldius.net
SMTP サーバが認証を求める場合は、以下のプロパティを使用してください:
mail.smtp.user=jfp
mail.smtp.pass=topsecret
チャネルとポート
暗号化された経路でメールを送るには、ふたつの方法があります。サーバが starttls コマンド (参考: RFC 2487) をサポートしている場合は、SSL/TLS に変換される 25 番ポートのクリアな接続を使用することができます。このため、以下の設定オプションを追加することで、この接続を使用することができます:
mail.smtp.channel=starttls
サーバは、465 番ポートでリッスンする SSL ソケットである smtp-over-ssl (SMTPS) コネクタもサポートするかもしれません。この場合は、以下の設定オプションを使って Play にこのコネクタを使用することを伝えます:
mail.smtp.channel=ssl
更なる設定
舞台裏では、Play は実際の SMTP トランザクションを実行するために JavaMail を使用します。何が行われているのか確認したい場合は、以下を試してみてください:
mail.debug=true
JavaMail で SSL 接続を取り扱うとき、デフォルトの振る舞いでは、リモートサーバ証明書がルート認証局によって署名されていない場合に接続を切断します。これは自己署名証明書を使用する特別な場合です。Play はデフォルトでこのチェックをスキップします。以下のプロパティを使用することで、これをコントロールすることができます:
mail.smtp.socketFactory.class
標準以外のポートでサーバに接続する必要がある場合、以下のプロパティでデフォルト設定をオーバーライドします:
mail.smtp.port=2500
Gmail の利用
gmail サーバを使用するには、以下の設定を使用してください:
mail.smtp.host=smtp.gmail.com
mail.smtp.user=yourGmailLogin
mail.smtp.pass=yourGmailPassword
mail.smtp.channel=ssl
考察を続けます
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